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新刊『チベット語の般若心経 対訳と解説』のご紹介
カワチェンでは4月12日に下記の書籍を出版させていただきます。

チベット語の般若心経 表紙

『チベット語の般若心経 対訳と解説』
ケルサン・タウワ/ 津曲真一 訳・著 (チベット語の般若心経 読誦CD 付き)
A5 版 173 頁 定価(本体2,700 円+税) ISBN978-4-902464-07-8 C0015

2012年に津曲真一さんを迎えて行い大変好評だった、「チベット語の般若心経を読む」講座のテキストをもとに、大幅に加筆修正を行ったものです。講座に出られて、チベット仏教、般若心経、文語のチベット語などがより身近に感じられるとの感想を多くいただきました。

本書はチベット大蔵経にも収められ、チベットでも親しまれているチベット語の『般若心経』(大本)に発音、単語毎の逐語訳、現代語訳をつけ、17 世紀に活躍したチベットの仏教僧ターラナータによる注釈に基づき、14 節に分けて解説。般若心経、チベット仏教、チベット語、チベットに関心のある方に広くおすすめする一冊です。

今回は、装幀やデザインを、ブックデザインをされている田中明美さんにお願いして、素敵な装幀をしていただきました。お手に取られた方は、ぜひカバーをめくってみてください。

・解説篇の各節の先頭では、チベット語経文、チベット語の発音をローマ字とカタカナで表記し、逐語訳、日本語訳を掲載し、語彙、解説と、文法説明を掲載

・チベットで寺院の入口などにチベット仏教の基本的な教義を一般の人々に分かりやすく示すために描かれる六道輪廻図(右下の図)を23 ページにわたり丁寧に解説

・チベット人僧侶・元僧侶による計約15 分の読誦のCD付き。読誦方法の説明、チベット語経文、チベット語の経文に発音と現代語訳のみを付した『般若心経』も掲載((本CD収録の音声は、海外で収録しており、一部に収録時のノイズ等がありますがご了承ください。)

・チベット語を学ばれたことがない方向けに、経文に発音を付け、経文に出てくる文法を説明し、付録にチベットの文字と発音の簡単な説明、助辞の説明を付録で解説

【内容】
はしがき/ 本書の構成/ 凡例/ 般若心経/ 般若心経(発音と和訳)
解説篇 経題と帰依の言葉/ 序言/ 教説の源泉/ シャーリプトラの問い/
般若波羅蜜多の修行の要点/ 甚深なる八つの特徴/ 般若波羅蜜多の道の修習法/
道の功徳/ 果の実現/ 般若波羅蜜多の真言/ 総括による実践の誡め/
世尊による承認/ 会衆の歓喜と称賛/ 奥付
六道輪廻図 付録 チベット語の文字と発音/ 助辞/『般若心経』の読誦方法

カワチェンネットショップにてご購入いただけます。
ネットショップで「おまかせ」を選んでいただくと、国内送料無料にさせていただいております。

カワチェンチベットホームページのカワチェン チベット語関連書籍の方でもご紹介させていただいています。

書店でお問い合わせ、ご注文される場合は、 「地方・小出版流通センター扱い」とお伝えください。

チベット語の般若心経 解説
チベット語の般若心経 解説篇p.42
画像をクリックして拡大
チベット語の般若心経 解説
チベット語の般若心経 解説篇p.43
チベット語の般若心経 六道輪廻図
チベット語の般若心経 六道輪廻図
チベット語の般若心経 六道輪廻図
チベット語の般若心経 六道輪廻図

チベット語の般若心経 付録CD
チベット語の般若心経 付録CD
author:kawachen, category:チベット関連書籍, 13:23
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『知恵の遙かな頂』の文庫版『チベットの先生』(角川ソフィア文庫)
アマゾンでちょっと探し物をしていたら、チベットの先生 』(角川ソフィア文庫) という本が2月下旬に発売予定になっていました。
よくみると、品切れになっていたケツン・サンポ・リンポチェ著、中沢新一さん翻訳の『知恵の遙かな頂』 の文庫版とのこと。


“知恵の海”が私に教えてくれたこと。チベットの小さな村で生まれた少年は、人類の叡知の伝統を志す。清明な精神生活から中国のチベット侵攻、インド亡命、そして日本へ…波瀾万丈を生きた老僧が濁世に伝える魂の遍歴。





(単行本にあった、チベット人が描いた地図は文庫版でも掲載されるかな。)
お勧めの一冊です。 (M)

 
author:kawachen, category:チベット関連書籍, 17:43
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『チベット文学の新世代 雪を待つ』(ラシャムジャ 著/星泉 訳)
2012年と2013年にアムド出身の作家の作品集を翻訳された星泉先生と、出版された勉誠出版とのタッグで、アムド出身のラシャムジャさんの小説が出版されました。装丁もとても素敵で、内容も面白そうです。

今週末(1/24-)には書店に並ぶようですが、カワチェンネットショップでも販売させていただくことになりました。こちらの入荷は来週末位(1/31-)になりそうです。(個人的にもすぐにゲットしたいのですが、それまで少し我慢...)

チベット文学の新世代 雪を待つ(カワチェンネットショップ)
チベット文学の新世代 雪を待つ(amazon)

雪を待つ
 

ある雪の日、ぼくは文字と出会った

村長の息子である「ぼく」
やんちゃな洟たれ小僧「タルペ」
お姉さん肌のしっかりもの「セルドン」
化身ラマとなった「ニマ・トンドゥプ」
チベットの村で生まれ育った4人の子供たちの過去の思い出と現在の苦悩を描く、新しい世代による現代小説!
 

チベット文学の新世代 雪を待つ(勉誠出版)

twitterでは、マンガボックスで好評連載中の流転のテルマの作者の蔵西さんが描かれた絵地図がちらっと載った画像も流れていて、そちらも楽しみです。

それにしても、これまでの3冊、装丁の雰囲気が全く違うのですが、過去2冊、熱く(、ちょっとくどい感じもする)トゥンドゥプジャさんの作品と、クールでより洗練された感じがするペマ監督の作品の感じが表紙のイメージ通りだったので、今回もそうなのか、または多少違う感じがするのかも楽しみです。

チベット現代文学の曙 ここにも激しく躍動する生きた心臓がある

ここにも激しく躍動する生きた心臓がある

チベット文学の現在 ティメー・クンデンを探して

ティメー・クンデンを探して

思えば、2012年11月・12月の東京外国語大学オープンアカデミー教養講座「チベット現代文学の世界へようこそ-黎明期から現在まで」に参加させていただくまで、チベットの現代文学事情を全く知らずにいたのですが、今ではこんなにわくわくさせてくれるものになろうとは想像もしてませんでした。(M)
author:kawachen, category:チベット関連書籍, 18:21
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[本]『僕は日本でたったひとりのチベット医になった』 小川康 著
FEEL TIBET展や、カワチェン主催イベントの楽しい講演会が大好評だったチベット医の小川康さん(ブログ 小川アムチ薬房)が本を出されます。講演でもそうでしたが、きっとチベット医学だけでなく、チベット人の考え方や、チベット人社会をよく知ることができる内容になっているとおもいます。(M)

僕は日本でたったひとりのチベット医になった

僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと

内容説明
ダライ・ラマのお膝元、インド・ダラムサラにあるメンツィカン(チベット医学大学)に、チベット文化圏以外から、外国人として初めて入学した著者が、神秘のチベット医学の真実に迫る! 泣ける、笑える、チベット医学奮闘記。
神秘の脈診、一年で一度だけ、満月の光を取り込んだ薬・月晶丸、全チベット人の祈りがこめられた高貴薬。
神秘のチベット伝統医学を学びにいった著者が出会ったものは……。

著者について
薬剤師。富山県出身。1970年生まれ。東北大学薬学部卒。卒業論文のテーマは「キラルな複素環化合物の合成研究」。
高校職員、山村留学指導員、薬草茶製造会社、薬店、農場など職を転々とする。
1999年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。
2001年5月、チベット圏以外の外国人として初めてメンツィカン(チベット医学暦法学研究所)の入学試験に合格する。2007年11月学業修了。
2009年3月、1年間のインターンを修了し正式なチベット医・アムチとして認められる。帰国後、「越中富山の配置薬・アムチ薬房」を薬草が豊かな長野県小諸市に開設。チベット医学とともに日本古来の伝統医療の紹介、普及に務めている。
author:kawachen, category:チベット関連書籍, 13:42
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『梅里雪山 十七人の友を探して』(ヤマケイ文庫) 刊行

雲南省デチェンチベット族自治州の「梅里雪山」での17人の遭難と遺体捜索活動をつづった単行本『梅里雪山 十七人の友を探して』(山と溪谷社)が文庫本されたとの案内をいただきました。

梅里雪山 十七人の友を探して
梅里雪山 十七人の友を探して (ヤマケイ文庫)


著者の小林尚礼さんのページ↓
文庫版 『梅里雪山 十七人の友を探して』

2008年にはTBSでテレビ・ドキュメンタリーにもなり(ナレーターは小栗旬さん)拝見しましたが、梅里雪山(チベット語で白い雪の意のカワカブ/カワカルポ)の美しさ、遺体捜索活動をされる小林尚礼さんの姿、遺族の方や、最初は敵意で迎えられた麓の村の人との交流など、とても印象的でした。本の方でも捜索中に考えていたこと、考え方の変化など印象的でした。その後、現地からの留学生の支援をされていました。(今年無事大学に合格されたとのこと)。小林さんは今年も、梅里雪山へ行かれたそうです。

単行本の方にも美しい写真が載っていましたが、今回の文庫本は、一部内容のほか写真も増えてます。小林さんのホームページからは、著者サイン入りでも購入可能とのこと。(M)

author:kawachen, category:チベット関連書籍, 17:00
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